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*見学報告* 榊の足跡と令和の復活劇

 こんにちは、市民図書館の矢嶋です。もう年の瀬ですね。
 今回は、諏訪神社と日吉神社で見学した祭礼についてリポートいたします!

8月25・26日  諏訪神社 


 諏訪神社は、境内に湧く清水が「宮沢」という地名の由来とされ、東京の名湧水57選に選ばれています。
 1日目の夜、神輿が練り歩く道中、私も一緒に歩かせていただきました。神輿は、神事に使う榊(さかき)を組んだものでした。神酒所など随所で榊神輿を揉む(揺すること)姿は圧巻で、さらに「宮澤太鼓」の演奏に鼓舞されて、力強く映りました。宮澤太鼓は、諏訪神社を拠点に活動している和太鼓集団で、第1回東京マラソンのゴール地点でランナーを迎える「迎え太鼓」に抜擢された栄誉と実績のある方々です。
 境内に戻ると、宮澤太鼓に迎えられ、最後に榊の枝が配られました。宮沢町の祈りが詰まった一夜でした。



・榊神輿巡行と宮澤太鼓

 

9月14・15日  日吉神社


 日吉神社の祭礼は、主に榊神輿、宮神輿、祭礼行列、祭礼囃子、三町屋台からなる、250年以上続く伝統ある祭りです。普明寺が所蔵する「山王祭礼図絵」には、その原型である明和4(1767)年の神輿渡御が描かれていて、その面影が今も残る祭礼です。
 1日目深夜、榊の神輿が日吉神社から奥多摩街道へ繰り出しました。満月に見守られ、威勢のよい掛け声で、夜を徹して力の限りを尽くして巡行しました。境内に戻ってきたのは明け方でした。最後には、無病息災のご利益のあるといわれる榊の枝を取りあう榊取りが行われました。
 2日目午後の祭礼行列では、今年、三町(加美町・奈賀町・志茂町)の人形を立てた屋台巡行が約100年ぶりに復活しました。復活の瞬間を待ちわびていたかのような青空の下、「須佐之男命」(すさのおのみこと)、「弁慶」(べんけい)、「和唐内」(わとうない)の人形が屋台に乗り、拝島公園を出発しました。祭礼行列とともに奥多摩街道に繰り出し、沿道は大勢の市民と来訪者で賑わいました。拝島公園と拝島会館では、三町の人形屋台が立ち並び、人形の勇壮さと囃子の美しさが合わさって、見事に華麗な復活劇を令和の世に知らしめていました。


・榊神輿巡行の様子



・三町屋台巡行の様子

投稿日:2019年12月26日